なぜヱヴァのパイロットは14歳なのか。≪エヴァンゲリオン TVシリーズ≫

最近、エヴァンゲリオンの映画の続編
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(本来は右縦線が太字)」が2020年に公開!

(c)カラー

と話題になりました。私もエヴァのファン。とても楽しみです。

数年前……ふいにエヴァのTVシリーズを見返そうと思いました。
思い返すと、中学生の頃に見たきりだなと。
全26話みていくうちに、どうでしょう。今まで気づかなかった“事実”が見えてきたのです。

エヴァのパイロットになれるのが“14歳”なのは、必然だった。

① 青年心理学からみた14歳とは・・・?

青年心理学を勉強したことがある私がエヴァをみて気づいたことーー
ーーーそれは、14歳は必然だったということだ。

心理学から見た14歳は、青年期にあたり、アイデンティティの確立が課題である。
アイデンティティとは自己同一性と訳される。
簡単に言うと、自分が思う自分と他人が思う自分を同じにすることである。
これを頭に置いて考えると、シンジやアスカの苦悩がよくわかるのである。

(これは、完全に私の持論だが・・・)
作中でシンジは中学2年生だ。
しかしエヴァのパイロットの適正は中学2年生ではなく、14歳といっている。
中学2年生でいいのでは?と昔思ったのだが、これがKEYなのではないか、と今は思う。
14歳とは、中学2年生~中学3生である。

この時期、実は人生の転機が訪れているのである。

② 14歳で訪れる人生の転機とは・・・?

それはーーーー高校受験である。なにも受験といいたいわけではない。
受験に伴う、一連の思考過程がまさに、大きな人生の転機なのだ。
それは、自己分析、さらに自分とは一体何者なのかを定義づける行為である。

志望校を決めるに当たり、自分はどうなりたいのか、どんな将来を歩みたいのか、
自分とはどんな人間なのかを考えるのである。
もちろん考えたことはあるだろう。しかし、本気で考えたことがあるだろうか。
将来●●(職業)になりたい。なるには、●●大学●●学部や●●専門学校へ。そこに有利なのは●●高校。
といったように、いきなり10年後(下手したら死ぬまで)の未来を考えるのである。

受験にするにあたり、もちろん学力でも学校を選ぶのだろうが、
面接で「学力で妥当だったので」という学生はいないだろう。
自分がどんな性格で、どんな強みと弱みをもち、将来どうなりたいか。

自分について考えるのである。

③ アイデンティティの確立とは・・・?

これは、冒頭で述べたエリクソンが唱える「アイデンティティの確立」でもある。

私が大学で勉強し、一言で言うと、アイデンティティの確立とは、
自分が思い描いている自分と、他人が思っている自分を近づけることだと考える。

どうでしょう。エヴァファンなら気づきませんか?
シンジもアスカも。(クローンのレイやシトのカヲルでさえ)

自分が思い描いている自分と、周りが思っている自分とのギャップに悩まされていたことに。

シンジは、自分にはなにも出来ない。弱虫でいたい。しかし、周りから過度な期待をされる。
応えたい。でも応えられない。

アスカは、自分は何でもできると思っている。しかし、そうではないというギャップ。

この差を受け入れ、差を埋めた先にある
私はこういう人間なんだ」という定義をみつけ、確信すること。
それがアイデンティティの確立なのです。

その思考過程を経て、私達は、自分が何者なのかを知り、他人と関わり生きていけるのである。

結論

もうおわかりかと思いますがーー

エヴァンゲリオンTVシリーズは、シンジのアイデンティティ確立の物語だったのである。

ゆえに、14歳という年齢は必然なのです。

おまけ

将来子供ができ、中学生ぐらいになったら、私はエヴァンゲリオンを見せたいと思います。
シンジが、アスカが、もがき手に入れた「アイデンティティ」
その過程は、我が子のアイデンティティ確立の苦悩を手助けしてくれることでしょう。

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